日常シネマトぐらふ

見てくれた方の感情のどこかにシンクロ出来れば。

「風立ちぬ」と義祖父の戦争体験

「風立ちぬ」を見た翌日に嫁の実家で義祖父とお話してたら、

戦時中は学徒動員で戦闘機のエンジン作ってたらしく、とても驚いた。
しかもそのエンジンは完成したら名古屋に送っていたらしい。
そう、堀越二郎や本庄が働いていた名古屋だ。
 
小学生時分だった義祖父は動作チェックをしていたらしい。
何から何までディテールが伝わって来る。
思いがけず映画のリアリティを補完して貰ってしまった。
実際に体験した人が目の前で話してくれるという貴重な経験もした。
 
 
現実でその映画の内容を補完されると、その作品の訴求力は映画の枠を越えてくる。
祖父の話が「風立ちぬ」に更に生命を吹き込み、
「風立ちぬ」が祖父の話を私の頭の中で絵にしてくれる。
とてもエキサイティングな夜だった。
 
戦争を体験した人も年齢を重ねている。
戦争体験者から、直接戦争の経験を聞けない世代がいつか生まれて来る。
その子供達に戦争の恐ろしさを伝えるのは現代を生きている我々の使命なのだ。
 

 

 

 

風立ちぬ (徳間アニメ絵本33)

風立ちぬ (徳間アニメ絵本33)

 

 

 

風立ちぬ (ジス・イズ・アニメーション)

風立ちぬ (ジス・イズ・アニメーション)

 

 

 

風立ちぬ 2014カレンダー

風立ちぬ 2014カレンダー